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消費者金融研究会発表資料 2005/07/01

経済・金融教育の実践から浮かび上がる諸課題

東京都立西高等学校   新井 明

2 経済・金融分野に関する私の実践

 都立国立高等学校での10年間の実践を振り返る

 ・国立高校のカリキュラム

  平成14年度まで 1年生「現代社会」3単位必修

           3年生「政治・経済」2単位選択

  平成15年度から 1年生「現代社会」2単位+「総合的な学習の時間」1時間 必修

           3年生「政治・経済」2単位選択

・授業の流れ

「現代社会」「政治・経済」での金融分野は,『レモンをお金に変える方法』を読ませて,そこから金融の問題に発展させたり,ビデオ『世の中なんでも経済学』を見せながら,お金,銀行に関する基礎的な知識を紹介するもので,特別な工夫を行った実践は試みていない。

  両科目とも,授業と並行して,「株式学習ゲーム」を3ヶ月間行わせ,そのなかから発見したものをレポートに書かせている。

 また「現代社会」の授業では,時々の課題に応じて特別授業を組み,消費者問題や起業家教育などをテーマとした授業を展開することがある。

  「政治・経済」の授業では,三年生の選択であり,多くが受験のための生徒たちであるという講座の性格もあり,教科書の内容をまとめたプリント授業を行っている。

・西高校での実践

現任校は,三年文系必修と理系選択の「現代社会」と文系選択の「政治・経済」,および一年必修の「現代社会」の四種類を担当している。三年生が主な対象といういうこともあり,国立時代のような「冒険」はできず,主にプリント授業を行いつつ,本年度は「株式学習ゲーム」を実施している。その成果はまだ未知数である。二学期には,一年生対象に,「株式学習ゲーム」,部外者をお呼びしてのコラボレーション型の授業を計画している。また,チャンスがあればアントレ教育に近いものを再開してみたいと考えている。

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経済・金融教育の実践から浮かび上がる諸課題

  1. 1 金融経済教育という概念と実態
  2. 2 経済・金融分野に関する私の実践
  3. 3 金融分野での四つの授業実践例
  4. 4 実践事例から浮かび上がる問題点
  5. 5 提言二つ
2007 © Akira Arai