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2004・08早稲田大学経済教育総合研究所シンポでの発表

日本における経済教育の現状と課題

東京都立西高等学校  新井 明

7 おわりに

 本稿は,2004年8月1日から2日に行われた早稲田大学経済教育総合研究所主催,東京証券取引所後援の,経済教育国際コンファレンス「アジア太平洋地域の経済教育の現状と課題」のなかで,「日本の経済教育の現状と課題」というタイトルで報告した内容をまとめたものである。

 コンフェランスでは,アメリカ,ニュージーランド,中国,フィリピン,韓国,日本の6ヶ国の経済教育の現状と課題が「経済理解力テスト」の成果の分析を踏まえて報告され,熱心な討議がなされた。そのなかで,ニュージーランドのリム教授が,「経済理解力テスト」の大部分は共通言語と同じように普遍的なものであるが,それぞれの国には特殊な制度や事情があり,その部分を区別しながら相互の経済教育の発展をはかるべきではないかと主張されたことが印象的であった。

 日本の経済教育は,行論でもふれたように日本的な特色を持っている。その歴史的な背景を踏まえて,普遍的な問題としての経済的な見方や考え方を育てることが,先にあげた日本経済が直面する課題に答える道ではなかろうかと筆者は考えている。

 

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日本における経済教育の現状と課題

  1. 1 はじめに
  2. 2 日本経済が直面する三つの課題と経済教育
  3. 3 制度面からみた日本の経済教育
  4. 4 経済理解力テストからみる日本の経済教育の問題点
  5. 5 日本の経済教育がこうなった原因
  6. 6 そしてこれから
  7. 7 おわりに
2007 © Akira Arai